医療事務の資格はどれがいい?医療事務管理士と医療事務の違い。資格の種類。どこでとるのがいい?など紹介
医療事務資格にはいくつか種類があります。
どれがいいのか?
自分がどの分野で活躍したいかで、
取得する医療事務資格が変わってきます。
医療事務の資格は国家資格になるわけではなく、全て民間資格で多くの種類があります。
資格が無くても医療事務の仕事が出来ますが、資格を持っていると就職に有利となります。
では、どのような資格がいいのでしょうか。また、どのような資格の種類があるのか分からないと思います。
そこで今回は
・医療事務の資格の種類一覧
・医療事務資格は、どれをとればいいか?
・医療事務資格の難易度、ランキング
・勉強方法について。独学は
・よくある質問。どこでとるのがいい?医療事務管理士と医療事務の違い
・医療事務資格の取り方
について紹介します。
医療事務の資格の種類一覧
まずは、医療事務の資格の資格種類を知っておく必要があります。知っておかないと自分が仕事にする上で必要な資格が分かりません。
ここでは資格の種類一覧を紹介します。
【診療報酬請求事務能力認定試験】
診療報酬請求事務を行う人の資質向上図るためのものです。
医科と歯科の2種類があり、資格を取得すると、診療報酬計算の業務に役立ちます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
9,000円 |
・法規 医療保険制度や介護保険制度など ・医学一般 医学用語及び医学と薬学の基礎知識 ・保険請求事務 診療報酬等、薬価基準、材料価格基準の基礎知識 |
・学科試験:70点以上 ・実技試験7:80点以上 (100点満点中) |
【医科 医療事務管理士技能認定試験】
日本初の医療事務資格で、この資格を取得すると診察の受付や会計、カルテ管理など様々な業務を
担当する時に役に立ちます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
7,500円 |
・法規 医療保険制度など ・医学一般 各臓器の組織や構造、生理機能や傷病の種類など ・保険請求事務 診療報酬点数の算定、診療報酬明細書の作成や点検など |
・学科試験:85点以上 ・実技試験7:各問で60%以上、 かつ3問の合計が85%以上 (100点満点中) |
【医事コンピュータ技能検定試験】
医療事務やコンピュータの基礎知識、診療報酬計算能力を図るためのものです。
この資格を取得することで会計や診療報酬計算業務に役に立ちます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
・準1級 8,600円 ・2級 7,500円 ・3級 6,400円 |
・領域Ⅰ:医療事務 ・領域Ⅱ:コンピュータ関連知識 ・領域Ⅲ:実技(オペレーション) |
・学科試験:85点以上 ・実技試験7:各問で60%以上、 かつ3問の合計が85%以上 (100点満点中) |
【医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)】
診療報酬請求事務を行う人の資質向上図るためのものです。
試験に合格すると「医療事務実務士」の称号が与えられ、レセプト業務につくことが出来ます。
※レセプト業務とは
診察報酬明細書(レセプト)の作成や点検をし、各関係機関へ診察報酬の請求を行う業務です。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
・1級 2級合格者 ・2級 特になし
|
・1級 8,700円 ・2級 7,700円
|
・法規 医療保険制度や公費負担制度、 医療法規など ・医学一般 医学用語及び医学と薬学の応用知識 ・保険請求事務 診療報酬等、薬価基準、材料価格基準 など |
実施回ごとによる受験者の 偏差値55以上、または正解率80% |
【医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)】
試験に合格すると「メディカルクラーク」の称号が与えられ、資格を取得すると受付や診療報酬請求業務などに役立ちます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
7,700円 |
・学科:医療事務知識 ・実技Ⅰ:患者接遇 ・実技Ⅱ:診療報酬請求事務、 診療報酬明細書点検 |
・学科試験:85点以上 ・実技試験7:各問で60%以上、 かつ3問の合計が85%以上 (100点満点中) |
【医療事務技能認定試験】
医療事務の業務をするにあたり、必要な基礎知識や算定ルール知識を図るための試験です。
この資格を取得すると受付や治療費の計算、カルテ管理など幅広い業務を行うための知識が認定されます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
5,000円 |
・学科 法規、保険請求事務、医学一般 ・実技 診療報酬明細書作成のための必要知識 |
総得点の85%以上 |
【医療事務検定試験】
医療事務全般の基礎知識や技術を図るための試験です。
この資格を取得すると受付や治療費の計算などの業務に役立ちます。
<試験概要>
受験資格 |
受験料 |
学科・科目 |
合格基準 |
特になし |
7,700円 |
・法規 医療保険制度、高齢者医療制度、 保険診療に関する法規など ・保険請求事務 保健医療機関の受付事務、請求事務、 点数算定の基礎など |
総得点の70%以上 |
この他にも沢山の医療事務資格があります。
医療事務資格は、どれをとればいいか?
医療事務資格の種類は沢山ありますが、
どれをとればいいか
迷っている人もおいと思います。
資格は、何のために取得するかで変わってきます。
ここでは、目的別のオススメ医療事務資格を紹介します。
【就職に役立てたい人】
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医科2級医療事務能力認定試験
・2級医療秘書実務能力認定試験
などです。
【短期間で取得したい人】
・医療事務検定試験
・医療事務OA実務能力認定試験
・クリニック事務技能認定試験
などです。
【キャリアアップしたい人】
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク)
などです。
医療事務資格を取るなら「診療報酬請求事務能力認定試験」がよいでしょう。
それは、就職に役立てたい人やキャリアアップに役立たい人におすすめだからです。
自分にとって何が一番いい資格かを、上記のおすすめを参考にして下さい。
医療事務資格の難易度、ランキング
医療事務資格の難易度は、資格によって異なります。
ここでは、資格の難易度をランキングで紹介します。
|
資格名 |
合格率(%) |
1位 |
診療報酬請求事務能力認定試験 |
27.5~41.6% |
2位 |
医科 医療事務管理士技能認定試験 |
50~65% |
3位 |
医事コンピュータ技能検定試験 |
・準1級:55.7% ・2級:33.7% ・3級:63.2% |
4位 |
医療情報実務能力検定試験 (医療実務士) |
・1級:54.2% ・2級:61.7% |
5位 |
医療実務技能審査試験 (メディカルクラーク) |
73.7% |
6位 |
医療事務技能検定試験 |
85% |
7位 |
医療事務検定試験 |
88.5% |
勉強方法について。独学は
資格を取得する時に、勉強のやり方に困っている人もいると思います。
ここでは、医療事務試験に合格するための勉強法について3つ紹介します。
1.独学で目指す
独学で勉強するには、最初に自分でテキストを準備することから始まります。
メリットとして、独学は勉強に掛かる費用を抑えられ、自分のペースで勉強できることです。
デメリットは、分からないことがあっても質問できないことや途中で挫折してしまう可能性が
あることです。
2.通学して勉強
時間と予算に余裕が通学して勉強する事をおすすめします。
メリットは、実際に抗議を受けて学ぶので分からない場合は都度質問できます。
デメリットは、講義の時間が決まっているので、スケジュール調整が必要な事と費用が高めになることです。
3.通信講座で勉強
通信講座では、あらかじめ用意されたテキストを用いて自宅で勉強します。
講座費用は比較的安く、自分のペースで勉強できます。ただし、モチベーションの管理は自分で行う必要があり、分からない事が有れば質問できる点は独学とは異なります。
よくある質問。どこでとるのがいい?医療事務管理士と医療事務の違い
ここでは、よくある質問を「Yahoo知恵袋」より紹介します。
①医療事務管理士と医療事務の違いは?
【回答】
・医療事務管理士:主にパソコンでデータの入力や統計データの作成、分析を担当する仕事です
・医療事務:医療機関の受付で一般事務全般や診療報酬明細書の作成、患者の対応などの仕事です。
医療事務管理士は、情報処理能力やITスキルが必要です。
医療事務は、患者と接素つことが多いのでコミュニケーションスキルが必要となります。
②医療事務資格を取っても意味がない?
【回答】
医療法人によって異なります。
医療事務資格は基礎知識を学ぶだけで実務経験は出来ません。
医療法人として、基礎知識より実務経験がある方がよいようです。また中途半端な知識より、未経験者を採用する場合もあるようです。
派遣や委託での病院就業なら資格を持っていた方がよいですが、正社員の場合は意味がない事の方が
多い様です。
③医療事務資格とるなら、どこでとるのがいい?
【回答】
資格の取り方は人によって違いますが、おすすめなのが通信講座です。
自分のペースで勉強でき、勉強時間も好きな時に出来ます。費用も安めで質問できてよいと思います。
初心者の人でも簡単に始めることが出来ます。
医療事務資格の取り方
医療事務資格は、先程紹介したように色々な種類があります。
数多い資格の中で、どの資格を取ればいいかは、何のために取得するかで変わってきます。
目的別に紹介しているので参考にしてみて下さい。
また、3つの勉強方法も紹介しているので、こちらも参考にしてみて下さい。
今回は、医療事務の資格について紹介しました。