妊娠初期症状と腹痛。鈍痛。ガス。腰痛。生理前。チクチク。どんな痛み。いつから。出血。場所。生理痛。
妊娠初期と呼ばれる期間は、受精卵が着床する直前の生理開始日からの1週間を0週とし、15週(4か月)までを指します。市販の妊娠検査薬を使って陽性陰性を調べられるのが、次の生理予定日の1週間後、つまり妊娠週数で言うと5週目頃です。更に、病院で赤ちゃんの心拍を確認できるのが7週目頃、これでようやく母子手帳の交付を受けられるので、妊娠2か月頃までは本当に妊娠が成立したのか不安になることもあるかと思います。1日1日を長く感じ、自分の少しの変化にも「これって妊娠初期症状??」と敏感になることでしょう。そこで、妊娠初期症状でよくある腹痛の症状を中心に見ていきましょう。
妊娠初期症状の腹痛はなぜ起きる?生理痛との違いは?
妊娠すると、女性ホルモンの様々な変化が表れます。腹痛を引き起こす原因には、hCGホルモンという妊娠を維持し赤ちゃんを育てるのに重要なホルモンの分泌が始まることと、その他のホルモンバランスの乱れが関係しています。いつからかこれにより腸の動きが弱くなることで、チクチクした痛み、お腹が引っ張られるような張りや鈍痛、ガスがたまっているような違和感がある場合があります。妊娠初期症状の腹痛は感じ方に個人差があり、どんな痛みを感じるかは痛みを感じる場所、痛みの持続期間も人によって違います。
生理前の腹痛は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量の急激な入れ替わりが原因で起きると考えられています。また、生理が始まるときには子宮内膜から不要な粘膜を排出するために、プロスタグランジンというホルモンを分泌して子宮を収縮させます。これらが腹痛の原因となっており、痛みを感じるのは子宮があるあたりの下腹部であることが多いです。こちらも個人差があることと、チクチクした痛みや鈍痛があるので、妊娠初期症状と生理痛はとてもよく似ていると言えます。
腹痛以外の妊娠初期症状は?この吐き気はもしかして「つわり」・・・?
腹痛以外にも妊娠初期症状として表れる症状はいくつかあります。
・着床出血
・胸の張りや痛み
・腰痛
・頭痛
・肌トラブル
・頻尿、便秘、下痢
・おりものの変化
・眠気
・情緒不安定
・吐き気
これらの症状の多くは、hCGホルモンなど妊娠に関わるホルモンの影響で起こることがほとんどです。中でも吐き気が表れると、妊娠初期の代表的症状として知られるつわりかと考えることが多いでしょう。hCGホルモンや黄体ホルモンの影響で胃腸のはたらきが弱くなるため、胃のムカツキを感じ、ひどいときには食欲がなくなることもあります。しかし、吐き気=つわりということではなく、つわりはhCGホルモンの分泌など妊娠によるホルモン環境の変化に対して、体が適応できないために起きる症状全般のことを言います。妊娠初期症状として挙げた症状を総称してつわりと言うこともあります。また、逆に言えば、ホルモン環境の変化に体がすぐに適応できた場合、妊娠初期症状にはほとんど気が付かない場合もあるでしょう。体の不調なしで、基礎体温の高温期が続くことや生理が来ないことでようやく妊娠に気が付くケースも稀ではありません。
妊娠初期症状、特に腹痛や腰痛、頭痛、眠気、吐き気など
妊娠初期症状、特に腹痛や腰痛、頭痛、眠気、吐き気などは、個人差がある上に生理前の症状ともよく似ており、しかも激痛であることはほとんどないと言えます。(激痛である場合は他の病気の可能性もありますので、我慢できないような痛みは必ず病院に相談しましょう。)「これって妊娠かな?」と思ってもなかなか相談先がなかったり、たとえ病院であっても時期が早すぎると断定できない場合もあります。自分の体のことでも、1人目と2人目の妊娠では症状が全く異なることもあるため、将来の参考に出来るかはわかりませんが、自分だけの体調記録をつけておくと、次に妊娠したいタイミングで役立てることが出来るかもしれません。